春の訪れと共に、花粉症の季節がやってきます。
子どもたちもその影響を受けやすく、症状に悩まされることがあります。
2024年2月9日のロート製薬が実施したアンケート調査のプレスリリースによると、0歳~16歳の子どもで、花粉症と実感したのは42.6%と高くなっていて、発症年齢は平均5.8歳となっています。
子どもの花粉症対策を怠ると、早いうちから花粉症が発症し、勉強が集中できないなどの影響が出る恐れがありますので、しっかりとした対策を講じる必要があります。
子どもの花粉症対策のポイントについて
マスクの着用
外出時には、花粉を吸い込むことを防ぐためにマスクを着用させましょう。
特に、風の強い日や花粉の飛散が激しい日は重要です。
常に、花粉の飛散情報等をチェックして飛散が多いときは、忘れずにマスクをするようにしましょう。
外出時の服装
帽子やメガネをかけて、子どもの顔や髪を花粉から守りましょう。
また、外から帰ってきたらすぐに服を取り替え、花粉を落とし、部屋に巻き散らかさないようにしましょう。
室内の換気
室内では窓を閉め、空気清浄機を使って花粉を除去しましょう。
空気清浄機は置く場所によって、花粉を除去する効果が大きく変わりますので、設置場所を考えましょう。
「花粉症対策におすすめの空気清浄機の置き場所について」
特に寝室は清潔に保ち、良好な睡眠環境を整えることが大切です。
食事について
抗アレルギー効果のある食品や栄養素を摂取することで、花粉症の症状を和らげることができます。
チョコレート
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、花粉症の予防や症状を和らげる効果が期待できます。
ただし、精製糖が多く含まれているチョコレートは、アレルギーを悪化させる可能性がありますので、ポリフェノールの多い高カカオチョコレートを選びましょう。
ヨーグルト
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内細菌のバランスを整える効果があります。
また、乳酸菌は免疫の過剰反応を抑える働きがあるため、花粉症の症状緩和にも繋がります。
そのほかにも、腸内環境をよくすることで、花粉(アレルゲン)が腸から体内に入りにくくなる可能性もあります。
青魚
サバやイワシ、サンマ、アジにはEPAとDHAが多く含まれており、これら不飽和脂肪酸と呼ばれる成分には、アレルギー症状を引き起こすロイコトリエンの放出を抑える作用があるといわれています。
静電気が発生しにくい服装選び
花粉は静電気に吸着します。
静電気の発生しにくい服の素材は、「綿」、「麻」、「絹」が挙げられます。
これらの素材の服を選ぶことで、静電気による花粉の吸着を抑えることが期待できます。
また、静電気は素材同士がこすれることで発生しますので、素材の組み合わせを考えることでも静電気の発生を抑えることができます。
ナイロンやウールはプラス、アクリルやポリエステルはマイナスに帯電しやすいです。
よって、プラスとマイナスの組み合わせでは、静電気が発生しやすいので重ね着をする時には選ばないようにする必要があります。
逆に、プラスとプラスの素材、マイナスとマイナスの素材では、静電気が発生しにくいので、これらの組み合わせを選ぶようにしましょう。
花粉対策スプレー
イオンの力で目や鼻、口からの花粉の侵入を防ぐことができます。
顔と髪にスプレーをするとともに、帽子やマスク、メガネを併用すると効果は大きいです。
花粉が飛散しているときは、必須のアイテムかもしれません。
まとめ
子どもの花粉症は増加の一途をたどっていますが、適切な対策をすることで症状を軽減し、子どもたちが快適に過ごせるようになります。
「まだ花粉症になってないから対策は不要」とお考えの方は、要注意です。
花粉症になる前から、予防をすることで花粉症の発症を抑制できます。
花粉症になっていない子どもも花粉症になっている子どもも、どちらも花粉症の対策が必要となることをお忘れなく。
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